危険なアイツと同居生活
ー蒼sideー
酷いよ。
酷すぎる。
ここに迷える子羊がいるってのに、優弥はあざ笑うだけだ。
俺は口をきゅっと結んで座っていた。
何だか食欲すらない。
俺、こんなに取り乱して。
どれだけ唯ちゃんに惚れてるんだろう。
「元気だせって、蒼」
賢一が笑いながら俺の肩を叩く。
そして、もりもりと炒飯を俺の皿によそった。
「大丈夫だって。
唯ちゃんに限ってブレないよ」
何だか慎吾も心配してくれているようで。
俺のために新しいジュースを注文してくれる。
あぁ、二人はいい奴だよ。
親友だ。
だけど、俺には気になることがあったのだ。