危険なアイツと同居生活
「あーあ。隆太、忙しいんでしょ?
何か悪いね、学校来てもらって」
彼は本心で言っているのだろうか。
唯に手を出し、蒼君を負傷させた僕が憎くないのか。
「いや……それより、蒼君こそ。
新曲もずっと一位だし」
僕は何卑屈なこと言ってるのか。
はぁっとため息をついた。
「俺、超暇だよ?
怪我で夏フェスもキャンセルになったし」
「ご……ごめん」
「あ、別に隆太のこと責めてるんじゃないんだ」
慌てて言う蒼君。
どうしてそんなに僕を庇う?
「リーダー除いてプライベートも色々あるからね」
彼はそう言って楽しそうに笑った。