危険なアイツと同居生活




あたしの目の前にいた蒼は……

碧ではなく、やっぱり蒼だった。




その顔に柔らかな笑みを浮かべ、取り囲む女の子たちと話している。

女の子が胸に触れても嫌がる素ぶりもない。

あたしの胸がズキンと痛む。





あたしの前でだけ、蒼でいてくれればいいのに。

本当の蒼を知っているのは、あたしだけでいいのに。




……あたし、何考えているんだろう。

あたしは蒼の、ただの同居人。



< 47 / 528 >

この作品をシェア

pagetop