危険なアイツと同居生活
そんな中……
ガチャリ……
トイレのドアが開く音がした。
そして、真っ青な顔の蒼が現れる。
慌てて蒼に駆け寄ろうとしたが、
「だ……大丈夫だよ、俺」
そう言いながらも足がもつれ、その場に倒れこむ。
明らかに大丈夫じゃない。
飲み過ぎだ。
何だかこんな様子のメンバーを亜美に見せるのが恥ずかしくて。
「亜美!気にしないで用意して!!」
あたしは腰を抜かす亜美を強引に立たせ、洗面所へと引っ張っていった。
「ごめん。
いつもはこんなことないんだけど」
あたしの言葉に頷きながらも、亜美の瞳は宙を舞っていた。