危険なアイツと同居生活




「な……何やってんの」




某然と立っているあたし。

そんなあたしをぼーっと見つめる賢一。

かなり酔っ払っているようだ。





「何って……飲み会じゃん」



「飲み会って……

アルコール禁止じゃなかったの?」




思わず聞くと、




「唯、いいんだよ」




ソファーに寝転がったまま慎吾が言う。




「俺たちもう、縛りから解放されるから」



「え……」




唖然とするあたし。

何だか嫌な予感がしてならない。




「優弥には、もうついていけねぇよ」




あたしは突っ立ったまま、賢一を凝視していた。




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