危険なアイツと同居生活
「ねぇ、蒼?」
さりげなく呼んでみる。
蒼はにこにこ笑顔であたしを見る。
いつもは癒されるこの笑顔。
今はそれがすごく怖い。
「あたしたち、どこ行くの?」
その言葉に、
「スタジオだよ」
蒼が答える。
す……スタジオ?
まさか、Fの生演奏が聞ける!
なんて超ラッキーなこと!?
だけどその期待は、瞬時にして壊された。
そして……
あり得ない言葉を耳にした。
「これから新曲のMVの撮影なんだけど、唯ちゃんに出てもらうことにした」
「は!?」
「大丈夫だって!
横顔くらいしか写らないから」
「はァ!?」