いつか、また会える日まで。

『続いてはー！！我らが森山手学園生徒会によるユニット、My Dreamのバンド演奏でーすっ！！』




少し舞い上がっている放送部の進行が入り、私たちは舞台に立った。




「みなさん、こんにちは。My Dreamです」



ワッと歓声が上がる。

咲夜たちがいるからだろう。


本物のライブのようにうちわを作ってきている人もいた。


みんな、いろんな気持ちを込めて彼らの名前を呼んでいた。


そんな中、私のうちわを作ってくれる人が少しでもいる。

私に声をかけてくれている人がいる。


それが、とても嬉しかった。



「オリジナルソングです。失敗してしまうかもしれませんが、全力でします。少しでも楽しんでくれたら、みなさんの思い出に残れば嬉しいです。……それでは聴いてください。『キミらとの時間(とき)』」




春がドラムを叩き出す。


そのドラムを包むように流れたキーボードの音色。

そして、ギター、ベース、会場……


全てが一つになったとき、私の声が加わった。