いつか、また会える日まで。


歌い終わった私は、全身の力を抜き、目を瞑った。



会場の拍手が聞こえる。



しばらくして勇気を振り絞り、目を開けた私は咲夜を見た。

咲夜は優しく微笑みながらうなづいた。


そして


「お前なら大丈夫」


確かにそう口が動いていたのがわかった。

私にとっての夕日は咲夜だよ。


いつもいつも、ありがとう。



そんな言葉を胸にしまって、私は前を向いた。





「みなさんに、重大な発表があります」









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