いつか、また会える日まで。


「えっ!!そうなの?!」


話は弾む。


久しぶりなのに溝や壁なんてない。



「ちっちがうもん!先週、プロポーズされたもん!」


「えっちょっ……は?!……黒岩、聞いてないわよ……」


「美緒ちゃんも幸せになるんだねぇ……。で?綾ちゃんは?」



「……。私は、クリスマスイヴに籍入れに行きます」


「そうだったの?!おめでとーっ!!」


綾ちゃんもだったなんて!

ここはまだだろうと思っていたので驚いた。



「……だれ?」


私は相手を聞いてみた。


「大学のサークルの先輩。向こうに猛アタックされて……」


「きゃー!!おめでとーっ!2人とも式に呼んでね!」


「もちろんよ」


「当然じゃーん!」


向こうにいるときに決めていたこと。

絶対にみんなの式でスピーチを読む!


「なぁ、加菜」



女子組で話に盛り上がっていると、咲夜がそっと声をかけてきた。



「俺と結婚してくれませんか?」




突然のプロポーズだった。




「逆プロポーズのままは正直男として嫌だったから……その……。ずっと、一緒にいたい」


少し恥ずかしそうに顔を赤らめ、下を向きながら話した咲夜。


返事なんて、当然決まっている。




「こちらこそ、よろしくお願いします」




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