いつか、また会える日まで。


私たちは互いのネックレスを交換した。


「預かっていてくれてありがとう!」


「いや、これがあると安心できたから……」



ここで、初めて私たちのペアネックレスは揃ったのだ。


「また今度指輪を見に行こう。お金は溜めてるから大丈夫だと思う」


「え?!私も出すよ!!」


「やめろ、ケジメつかねーじゃん」



「おめでとう!」


「お幸せに!」


「式は呼んでね!」





みんなに祝福されて。


みんなのことも祝福して。



みんなで互いの空白の時間を埋めあって。

















「長かったね」


「そうだな」




みんなと別れたその後。


私たちは月夜に照らされながら3年ぶりのキスを交わした。



「ずっと忘れないよ」


「俺も」



いつか、また会える日まで。


願っていれば、思い合っていれば、また会える。


その日を信じていればまた会える。





私たちのように……











─いつか、また会える日まで。おわり─
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