恋色花火
『佐倉君は予定通りー?
ま、彼女とかいる顔には見えないけど』
キラキラとした返信に、あたしは一瞬首をかしげた。
そしてすぐに、佐倉倫太郎、という名前を思い出した。
ユウヤの言う「リンタロー」しか聞いた記憶がなかったから、苗字とつながらなかったんだ。
『そうなんじゃない?
あぁあと、5時に通り前のコンビニ集合だって』
祭りの通りは人が多いから絶対に合流できない、というこのあたりの学生の知恵。
『了解ー。
じゃあ4時ごろにレンん家行くわー』
ナミのマンションと通りの間にあたしの家がある。
去年もそのくらいの時間に来て、二人で浴衣を着たり、髪をセットしたりした。
それに敬礼のスタンプだけで返し、くったりとベッドに倒れこむ。
なんか……精神的に疲れた……。