恋色花火


そして夏休みの時間は早々と去り、今日はもう夏祭り当日。


朝から近所の小学生がお神輿を担いで練り歩いている。



あたしはそんな小学生の間を縫ってコンビニに行き、雑誌を買ってメイクをした。


肌が弱いからあんまりしないんだけど……今日くらいは可愛くしていきたい。


雑誌の夏祭りコーデの特集ページを広げる。




慣れない手つきで何度もやり直し、途中で昼食を食べ、そしてまた雑誌を流し読んでいると……メールの着信音が聞こえた。


そして直後にインターフォンの音。


……ナミが来たんだ。



「久しぶりー。ちょっと早かったかな?」


「そうね、3日ぶり。これ世の中じゃ久しぶりって言わないと思うのあたし」



大きな紙袋を提げてきたナミを部屋に入れる。


タンクトップにデニムで……いつも買い物に行く服装と気合の入れようが違う。

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