恋色花火

ナミの浴衣は、黒地に赤や白の花。


派手、だとは思わないけれど……胸元にレースをあしらっている。



一方あたしは白地に真っ赤で大きい花。


その周りに小さな黒い蝶が飛んでいる。


あたしは胸元が真っ白なので……やや大き目の黒いレース。



お互い正反対の白い帯、黒い帯を締めて、細かいところを直してやる。


これで……ベースは完成。




「しっかしナミは楽でいいよね」


「レンだって切ればいいじゃない」



続いて手をつける髪では、ショートのナミは結い上げる時間を必要としない。


でも天パの彼女は、その髪をまっすぐにするのに時間がかかるけれど。



一方あたしは背中を覆い隠すほど長さがあるので、纏め上げるのは大変だ。


そしてそれは毎年、ナミの仕事。

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