恋色花火
「ごめんごめん、お待たせー」
随分早く気づいたナミが、コンビニの方へ走っていく。
買ったらしいペットボトルを飲みながら、気だるそうに待っていた二人。
ユウヤの紺色の浴衣と佐倉君の白い浴衣が対照的。
「大丈夫、そんなに待ってないし」
「俺ずっとユウいじってたからな!
退屈しんかったわ」
言葉どおり、ユウヤの髪は佐倉君にいじられている。
「ていうか俺、二人のことなんて呼んだらいーの?
よく考えれば話すの初めてだな、と思って」
ユウヤの前髪を器用に三つ編みしながらこっちに顔を向けてきた。
「私、ナミでいいよー。みんなそう呼ぶし。
リンタロー君、話したことなかったけど面白いね!」
「よく言われるー。育ちが関西だからかな。
今直してんだけど。気になったら言って? ナミちゃん」
「大丈夫、私もお母さん関西弁だから、むしろ落ち着くよー」