恋色花火
「それでさ、その花火が上がるとき……あの、俺……」
少し目線を下げて言い出すユウヤ。
予想したとおりになってしまうから……人生って抉い。
「う、うん。一緒に見るんでしょ?
全然いいよ! 気なんて使わなくて」
だけど、言葉を変えれば、想定内なんだ。
だから……ぎこちなかったかもしれないけれど、そう笑顔で告げられた。
そのあたしの言葉を聴いて、ユウヤも表情を明るくさせる。
「そっか……! ありがとう。
そこでちょっと……言いたいこともあるし」
「うん」
明るくなっていくユウヤの表情があたしの表情を暗くさせる。
なんとか口角は上げているけれど……もしかしたら不自然さはユウヤも気づいてるかもしれない。
……しょうがないでしょ?
彼女に言いたいことがあるなんて……そんなこと、なんであたしに言うの。