恋色花火



通りに入ると、人が一気に増える。


ギリギリ人に触れずに立っていられるくらい。



「レン、何か食うー?」


「あぁ、そうだね……」



ユウヤの言葉に誘われ、ぐるりと周りを見渡す。


後ろの二人は一本ずつフランクフルトを持っていた。


出店はそれこそいろいろあって、焼きそばにカキ氷、たこ焼き缶ジュースにチョコバナナ……。



「あ、あたしあれ食べたい」



中でも、真っ赤な『りんご飴』の字があたしの心を引き付けた。


その後一瞬綿飴にも心が揺れたが……りんご飴の気分。




「あー、なんか懐かしい。
 わかった俺買ってくるから、レンそこの電柱のとこで待ってて」


りんご飴の出店を指差すと、笑ったユウヤ。


そしてそのまま買いにいこうとする。

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