恋色花火


顔を戻した先にあったのは、ずいぶん近いユウヤの顔。


彼は……りんご飴に噛り付いている。


……あたしの。




「ごめんってー。
 そりゃ見境なく食ってたらお前そんな細くねェだろ。
 ていうかレン、もう少し肉つけろよ」



「な……!!?
 ちょ、ユウヤ何す……!!」




一口分軽くなったりんご飴。


右手をつかんだユウヤの手が、細いなぁなんて言いながら腕まで上がってくる。



全身の血が顔に集まった気がした。


頭がくらくらする。




「……、何すんのユウヤァ!!?」


「何って……食べる? って、レンが言ったんじゃん」


「あれはだから……! あたしがもう一本買ってこようか、って意味で……!」


< 42 / 57 >

この作品をシェア

pagetop