恋色花火



連れてこられたのは、人ごみから少し離れている公園。


少し丘になっているから、お祭りの様子がわかる。



「……こんな場所あったんだ」


花火と星が綺麗に見える。



「俺の特等席」


悪戯っぽくユウヤが笑う。


そしてあたしのほうに向き直って、口角をさらに上げた。






「好き」




その瞬間、大きな大きな花火が上がった。



「レンが、好きだよ」



花火の音で、心臓が打ち震える。


それなのにユウヤの声がはっきり聞こえる。



気がついたら左手をとられ、小指にさっきの小さい指輪がはめられていた。


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