恋色花火
「な、何す……ッ」
その手から離れようとするけれど、その前にぐっと上を向かされる。
至近距離でユウヤと目が合った。
そしてすぐに手は離され、今度はユウヤが後ろを向く。
「何だよお前……可愛すぎんだろ」
「だって……ユウヤが!!」
あたしの目からは、気づいたらぼろぼろと涙が流れてた。
それがバレたくなくて……俯いてたのに。
泣き顔なんて……恥ずかしい。
だけどそんな気持ちも一瞬にして飛んでいった。
あっちを向いたユウヤの耳が真っ赤だったのを見つけたから。
それと同時に、とてつもない幸福感が胸を占めた。