愛されることの奇跡、愛することの軌跡
奥の事務所で着替えて戻ると、良美さんは私が着替え終わるの待っててくれてたみたい。

『うん。ほんのり大人っぽくなったかな』

パステルカラーのアンサンブルに、ネイビーのフレアスカート。
靴まで用意してくれた。

でも…

「あの、お忙しいんですよね。お仕事続けてください。私はここで大人しく待ってます」

良美さんは首を横に振った。

『ダーメ、今日は玲奈ちゃんと私の大事な初対面なのよ。玲奈ちゃんがいるのは健吾が来るまでの時間だし、私も煮詰まっちゃってるしね。7時に女の子のバイトがひとり来るから、その子の意見を求めることにするわ』

良美さんはそう言うと、自分の分のカモミールをカップに注いで私が座るカウンターの横に座った。

「すみません、何か」
『いいのいいの。健吾が人をここに…しかも女の子を紹介してくるの、初めてなのよ』

すると、アトリエ入口のドアが開いた。
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