愛されることの奇跡、愛することの軌跡
その悲しげな表情を見て、あぁ、私、やっぱり健吾さん大好きだ。と感じてしまう。

「私が今、"健吾さん、かわいい"って言ったら、怒る?」

健吾さんは私の膝の上にいる頭を横に振った。

『それが玲奈の素直な感想だろ?なら、問題ないよ』

健吾さんは相変わらず赤い目をしてるけど、元々顔がキレイだし、そんな儚げな表情も美しい。

もったいなくて、私以外の誰にも見せて欲しくない。

『玲奈は、俺がどんな"傷"を負ったのか、知りたくはないのか?』
「話したいと思った時に、話してくれればいいよ。でも、その"傷"があるからこそ、今の健吾さんがいるんでしょ?その傷がなかったらきっと私なんて見向きもされなかったもん」

すると、健吾さんは"フフ"と鼻で少し笑いながら起き上がった。
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