愛されることの奇跡、愛することの軌跡
中に入ると、長い廊下、突き当たりは大きな大きなリビング、手前にアイランドキッチン。奥に部屋が2つあるみたい。

洗練されたモノトーンのお部屋。

『ここはオートロックが2重にかかっている部屋だ。この21階はさらに特別で、住人のカードキーをかざさないとエレベーターで21階のボタンを押すこともできない。そのうえでさらにドアにはダブルロック。決して誰も入ることのないセキュリティ万全の環境だ』

"今、ジャスミンティー入れるね"と、健吾さんがキッチンに立った。

『そこ、座って』

私にソファーに座るように促す。

「今日は1日お部屋で過ごすの?」
『それはこれからの玲奈次第』

健吾さんは温かいジャスミンティーのカップを私のテーブルの前とその向かい側に置いて、

健吾さん自身は、ソファーと同じ生地の丸い椅子を私の向かいに移動して、そのまま座った。
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