愛されることの奇跡、愛することの軌跡
ノリさんの家を出発する直前。


『玲奈ちゃん、僕、頑張ってみる。健吾が今日、ここに来てくれたように、僕も勇気出して父親に歩み寄ってみるよ。僕の逃げじゃなく、大和のために』


「はい。応援してます、ノリさん」


『じゃぁな、ノリ』


『二人でまた遊びに来てよ』


「はい。ありがとうございました」


大和くんは結局帰ってこなかった。


でもまた会えるといいな。
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