愛されることの奇跡、愛することの軌跡
健吾のお父さんは一瞬、眉間にシワが寄った。


「どうすれば釣り合うようになるか、まだ答えは出せていません。ですので私は、まず健吾さんと同じ大学を目指しています。そこからどうなるかは分かりません。そして一生、釣り合わないかも知れませんが、健吾さんの横で、少しでも夢を叶える努力をしたいのです」


健吾のお父さんは私の言葉に微笑むと、合わせていた両腕を離し、片手を顎に当てた。


『健吾、18歳の娘さんにこのようなことを言わせるなんて、お前も罪な奴だな』


『言っただろ?玲奈との愛は未来永劫だって。彼女の魅力は、底なしなんだ』


『健吾って、そんな言葉が言える奴だったか?』


『いや、玲奈だけだよ』


そんなやり取りに恥ずかしくなり、多分私の顔は赤い。
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