愛されることの奇跡、愛することの軌跡
「会社の経営方針に、子供の人生そのものを巻き込むことは、最低だと思います。子供の夢を尊重するのが親なんじゃないんですか?」


『夢を尊重する、ねぇ』


「確かに、間違えた人生を辿る可能性がある場合は、親による軌道修正が必要な時があるかも知れません。でも、このみちゃんや陽平の描く夢って、親にだって反対する資格はないと思います。反対したとしたら、それは子離れできてない、親のエゴです」


健吾のお父さんは両腕を机の上に出して、手と手を握った。


『先程から聞いていると、人の話ばかりなようだが、玲奈さん、あなたの夢を聞かせては貰えないだろうか』


私の夢…私は再び健吾を見た。


「私の夢は…健吾さんの横にいて、釣り合う人間になることです」
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