愛されることの奇跡、愛することの軌跡
「俺の口から玲奈の味、感じた?」


俺は玲奈にちょっと意地悪な質問をした。


『そんなの、わかんないよぉ』


一度達している玲奈の顔は、目が潤んでいてさらにそそる。


だから、そろそろ俺も…


「ちょっと待ってて」


『どこ行くの?』


不安げな玲奈の顔を見て、俺は軽くキスを落とす。


「すぐ戻るよ」


…玲奈を守る上で大事なこと。


ちょっと描いた予定と変わってしまったから、こっちの部屋に持ってきていなかった。


となりのメインベッドのサイドテーブルに置いていた、12個入りの箱。


実は安曇野でそのうちの…5個は使用済み。


それを持って、玲奈の元に戻る。


『いなくならないでよぉ』


たった数秒のことだったのに、それでも玲奈は寂しがった。


箱の存在が目に入ったようで、恥ずかしさからか目が伏し目がちになった。
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