愛されることの奇跡、愛することの軌跡
昂りが玲奈の中で弾けそうになり、俺は玲奈の耳元で伝えた。


『玲奈、愛してる』と。


自然に出たと言葉。


短いけど、心から伝えたつもりだ。


それが伝わったのか、玲奈も


『健吾ぉ…あい、してる…』


と返してくれた。


その瞬間、ふたり同時に、昇りつめた。


額にうっすら汗をかいている玲奈。


目が虚ろだ。


『どうしよう。私』


「どうした?」


汗で顔に貼り付いた玲奈の髪を整えてあげながら俺は聞く。


『気持ち良すぎて、受験勉強している内容、全部忘れちゃいそう』


「アハハハ。今日は忘れろ」


俺は避妊具の後処理をしながら玲奈に伝えた。


これが…翌日朝、ルームサービスがきた8時までの間に俺達がまともに交わした会話の最後だった。


その間…互いに一度ずつトイレに行った以外、ずっと身体を求め合った。


時計も見ることなく、暗かった部屋を明るくして、窓ガラスにお互いが交わっている姿が映し出され、さらに気持ちを高ぶらせた。
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