愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『学級委員に立候補したのだって、その後色仕掛けで橋本先生を落として、"私の彼氏でーす"なんて自慢しようとしていた魂胆が見え見え』

テッちゃんがため息をついた。

『美郷、もうやめろよ。健吾、そろそろできるからこっちにきて座れよ』

テッちゃんが割下を入れて、野菜を投入が終わり、あとは煮えるのを待つばかり。

いい匂いだなぁ。

橋本先生は私の右隣に座った。

『橋本先生、結果として玲奈にして正解。ユウコちゃんは学級委員としての資質がないもん』

斜め前の位置に座っている美郷。

『話題、変えるか』

橋本先生はそう言って美郷の話にはコメントしなかった。
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