近距離幼なじみ



「すいません。これそのまんま買います。」


「かしこまりました。」


あたしは、ワンピースを着たままで

前の服を紙袋に入れた。



「次いくぞ」


「はいよー」



あたしは、白のワンピースを
ヒラヒラさせながら翔太の後ろを
ついていった。




そのあとは、ピンクのミュールを買ってくれて、そのまま履いた。



「結局全部買ってくれたじゃん!

ありがと!」



「別に。いうこときいてくれたらな」


ニヤッと笑う翔太。


わ、忘れてた( ̄▽ ̄)汗



「まぁ、とりあえず外出ようぜ」


外でたら、人がいっぱい。

しかも暑い!


「あちぃな。つか腹減った」


「あ、あたしも」


今、2時。なんだかんだいって

お昼食べてない。


「食うか」


「うん!おごってくれ「自分で払え」


ちぇ。そこまで甘くないか。



そこらへんのおしゃれなカフェで
ランチタイム。



「わぁ。テラス席!」


「中がよかった。あちぃ」



いやちゃんと屋根はあるから
日陰ではある。



「あたし、ミートパスタと、チョコワッフル!あと、このコーンスープ」


「お前めっちゃ食うな」


うんざりしながら翔太は、

店員さんに「クリームパスタ一つ」
と言った。



「だって、お腹すいたもん」


「お前なぁ、仮にも男の前だぞ」



「いや、翔太は男じゃない( ̄▽ ̄)」


「黙れや。」


「あははっ!翔太は、普通に幼なじみ
だからね」



「………あそ」


ちょっと沈黙が続いたけど、あたしは
あまり気にしなかった。



「なぁ、髪おろして」



「へっ?」



急なことだからびっくりした。


「おろしたら?」



「え、やだよ。だって暑いもん」



「ゆうこときけや。」



くそっ。何もいえない。


あたしは、ポニーテールをしていた髪の毛をおろした。


てか、髪長いからやだなんだよね。


暑いし。



















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