駄目男、俺。


見慣れた風景、体に馴染む空気。都会と比べると明らかに田舎だけど俺は嫌いじゃない。美和は都会生まれの都会育ちだから、つまらないんじゃないかと、その表情を覗き込んだ。


「良い所だね」


だけど、美和は何の気負いもなくとびきりの笑顔をくれた。


俺は安心しながら、俺の見知った風景を見渡す美和を、愛しいと思った。

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