駄目男、俺。


適当に親に顔を出して、家にいない兄貴を探す。
『高島さんとこ』それは小さな喫茶店で。



「いらっしゃいませ…って、戻ってたの!?今日はあんた達兄弟に驚かされるわねっ」


迎えたのは、懐かしい顔。


変わらないな、と思った。別に何の意識もなかったし、美和にも説明する必要はないと思って言わなかったけど、この喫茶店のウエイトレス、高島瑠美は、俺の元彼女。


ああ、そう、例の駆け落ちまがいの事をした。



軽く話す内容はやっぱり懐かしくて、過ぎた日々がこんなに遠いものだと思う。


再会に、話が弾んだ俺は美和の表情が、みえてなかったんだ。

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