駄目男、俺。
「彼女は?」
「先に帰った」
「そーなの?なんで?」
「仕事」
「へぇ。それで結婚でもするの?」
「は?」
自然過ぎる話の流れについ頷きそうになった。
「ぷはっ、変な顔。じゃあなんでこんな所で突っ立ってるのよ?」
宝石店を指差しながらニヤニヤと笑う瑠美にそれもそうだと納得して、「ま、いーじゃん」とか適当に流して、ゆっくりこの場所から移動する。瑠美もそれに合わすように着いてきて、俺達はなんとなく、下らない話をしながら肩を並べて歩いていた。