ライトブルー
私と瑞希は夕飯を済ませてファミレスを出た。
「瑞希って明日、講義入ってる?」
「うん。午後からね」
「午後か。これからちょっとうちに来ない?」
「えっ? 楓ん家に?」
「浅黄もいるし」
瑞希は「うーん…」と悩んでいる。
「でも、迷惑じゃない? もう夜だし……」
「大丈夫だよ。ていうかあいつの相手するのダルいから、むしろ来てもらいたいくらい」
「……いいの? ほんとに?」
「いいよ。あいつのバカ話は疲れるけど、相手してやってよ」
「……うん、わかった。ありがと」