空の誓い、海との約束
 そうだった。すっかり彼の事で頭が一杯になって忘れてたけど、僕は陛下の婿候補で呼ばれたんだった。

 でも、

「どうして、僕にその話を?」

 僕は御義理で呼ばれた、万が一の滑り止めじゃなかったのか。

 ダグラスは表情一つ変えず、冷静に言う。

「エミリア様が見込んだ相手だからだ」

「え」

 いや、無理だから。これ以上赤くなれない。心臓フル稼働。

「なんだ、聞いていなかったのか? 次の夜会までに答えを出せと言っておられただろう。夜会に誘われた意味が分からんのか」

「あ」

 そうだった。作法指南役も言ってた。見込みのある奴は次の夜会に招待されるって。

「でも、僕は」

 子ども過ぎて、世間を知らな過ぎて。陛下と全然つり合わない。

 俯いて黙っていると、ダグラスが不機嫌そうに腕組みした。

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