空の誓い、海との約束
「苦しむ人を、一人でも少なく」

 陛下と彼の約束を小声で口にする。

 僕に何が出来るだろう。僕は何を為すべきなんだろう。

「ねえ、僕には一体何が出来ると思う?」

 答えは返ってこないと知りながら、海に向かって問いかけた。

 硝子の向こうを、海鳥が白い羽を広げて飛んで行った。




 僕には、何が出来るんだろう。

 その答えを探すべく、僕は思いつく事から行動し始めた。

 まず、歴史を勉強した。自国の歴史から始めて、近隣の国の歴史も。その中で、今まで知らなかった事を沢山知った。

 なぜ、ペルビアナで海色の瞳が忌み嫌われるのか。

 百年単位で昔の話だけど、王政に敵して暴動を引き起こし、特権階級から一般民衆までを巻き込んで沢山の血を流した挙句、他国に国ごと売り渡そうとした大悪党が居た。

 その悪党が、珍しい海色の瞳をしていたのだ。


< 126 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop