空の誓い、海との約束
「で、僕は小遣い幾らくらい使えるのかなって。そういうの管理してるのアスターだって聞いたから」

 アスターは口をあんぐりあけたまま僕を見ている。

 もういいって、驚かれる自覚はあるから。驚きタイム終了。手を伸ばして口をパクンと閉じてやった。

「な、何をなさるおつもりですか、シエル様」

「そんなに怯えなくてもいいじゃないか」

 ふくれっ面で抗議してから、僕は本題に入った。

「今度の祝日にさ、城下の子どもたちに綿飴プレゼントとかしたいなーって」

「あた、あめですか」

「綿飴。知らないの、アスター。すっごく美味しいのに」

「どのようなものか見当もつきません」

 そりゃそうだよね。僕も最近まで知らなかったし。

「じゃあ、アスターにもプレゼントするよ。でね、ざっと計算して百個で四十リア、それ以外に掛かる費用とか合わせて六十リアあれば足りると思うんだけど、どうかな?」

 アスターの口が再びパカンと開いた。

「もしかして、僕の小遣いじゃ足りない?」

「い、いえ、十分すぎるほどございます」

 正直言って僕には金銭感覚が無い。実際、六十リアがどれ位のものなのかよく分からない。すごい大金かと思ったけれど、アスターの反応から察するにそうでもないらしい。

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