空の誓い、海との約束
「くだらん事を気にしていないで、自分のすべき事だけに集中しろ」

 ダグラスから物凄く冷静に突っ込まれた。いや、僕にとってはくだらない事じゃないんだけど。

「忘れるな。夜会でお前を待っている大臣達の中には、お前が陛下の伴侶となることに今でも反対している奴がいる。下手をすれば非難轟々浴びることになるぞ」

 眼鏡の奥からギロリと僕を睨み、ダグラスは続ける。

「それに、陛下に恥をかかせたら私が承知しない」

 失敗しようものなら首を刎ねられそうな勢いだ。

 でもダグラスの言う通り、僕の失敗は僕を選んだ陛下の評判に関わるのだ。

 失敗は許されない。

 脅迫に近いダグラスの真剣さに、僕は背筋を正して答えた。

「心して参ります」

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