空の誓い、海との約束
「アスターから大目玉くらっちゃった。一番大事な席で何やってんだ! って」
次の日、婚姻に至るまでの諸々に関する説明を聞きにダグラスの所へ行った時、僕は苦笑しつつ白状した。
「しかし結果は上々だろう。満場一致で反対していた大臣達が、お前のあのプロポーズを聞いて前言撤回したんだ。若すぎる事に不安はあるが、彼は純粋に陛下と国を大切にしてくれる人物のようだ、とな」
そうなのだ。『海にはなれないが空になる』と言った僕の発言を、大臣達は『僕はレシュノルティアの人間ではないので政事に関してでしゃばりません。だけどこの国を大事にし陛下を支えていきます』という意味に取ってくれたのだ。
怪我の功名とはこういう事かもしれない。
僕の肩にぽんと手を置き、ダグラスは厳つい顔で笑んだ。
「大したものだ、お前は」
ダグラスがこんな風に人を褒めるとは思わなかった。照れつつ、僕は喜びを隠せない。
「ありがとう」
褒めてくれたのはダグラスなんだけど、何だかダグラスの“息子”である彼にも認めてもらえたような気がして嬉しかった。