空の誓い、海との約束
「お前だけがこんな痛い目にあって、奴等はのうのうとのさばっている。何とも不公平な事だ」
痛みに歪む彼の顔を上げさせ、海色の瞳に問い掛けた。
「お前を裏切った奴等に復讐してやりたくないか? それに、共犯者について全てを吐けば減刑されるかもしれないぞ」
誘うように問うてみたが、彼は頑として口を閉ざしたままこちらを睨んでいた。その眼は密告する事を頑なに拒んでいた。
どうして裏切者にそこまで義理立てするのか理解出来ない。愚直なまでに真面目なのか、ただの愚か者なのか。
「……どうやらこれ以上の聴取は無駄の様だな」
私は彼を拘束から解放した。立つことも儘ならず、石の床に崩れ落ちて呻く彼の身体には、看守役達の渾身の努力の痕が刻まれていた。
「本当にいいのか、リフ・アルバ。絞首台の上で気が変わっても遅いんだぞ」
最後の問いにも無言を貫き、囚人四六一八八号は絞首刑を宣告された――
痛みに歪む彼の顔を上げさせ、海色の瞳に問い掛けた。
「お前を裏切った奴等に復讐してやりたくないか? それに、共犯者について全てを吐けば減刑されるかもしれないぞ」
誘うように問うてみたが、彼は頑として口を閉ざしたままこちらを睨んでいた。その眼は密告する事を頑なに拒んでいた。
どうして裏切者にそこまで義理立てするのか理解出来ない。愚直なまでに真面目なのか、ただの愚か者なのか。
「……どうやらこれ以上の聴取は無駄の様だな」
私は彼を拘束から解放した。立つことも儘ならず、石の床に崩れ落ちて呻く彼の身体には、看守役達の渾身の努力の痕が刻まれていた。
「本当にいいのか、リフ・アルバ。絞首台の上で気が変わっても遅いんだぞ」
最後の問いにも無言を貫き、囚人四六一八八号は絞首刑を宣告された――