空の誓い、海との約束
「ようこそレシュノルティアへ、シエル王子殿下。お会い出来るのを楽しみにしておりました」
陛下はベールの中から降りてきて、僕に御手を差し出した。
恭しく口付けしてから顔を上げる、と教えられた手順を反芻しながらその細い手を取った時、頭の片隅で何かが弾けた。
この手、この指輪。そしてこの声。確か、何処かで……。
途端に心臓がバクバク言い始めた。震える手で陛下の御手を取って口付けし、意を決して顔を上げた途端――僕は口を『あ』の形に開けたまま凍り付いた。
結い上げた亜麻色の髪に銀のティアラを戴き、正装に身を包んだエマお姉さん……もといエミリア女王陛下は、ロイヤルブルーの瞳を細めて微笑んだ。
「どうやら奇跡が起きたようですね、」
――シェリフ。
口形だけで名前を呼び、女王陛下は悪戯っぽく笑んだ。
陛下はベールの中から降りてきて、僕に御手を差し出した。
恭しく口付けしてから顔を上げる、と教えられた手順を反芻しながらその細い手を取った時、頭の片隅で何かが弾けた。
この手、この指輪。そしてこの声。確か、何処かで……。
途端に心臓がバクバク言い始めた。震える手で陛下の御手を取って口付けし、意を決して顔を上げた途端――僕は口を『あ』の形に開けたまま凍り付いた。
結い上げた亜麻色の髪に銀のティアラを戴き、正装に身を包んだエマお姉さん……もといエミリア女王陛下は、ロイヤルブルーの瞳を細めて微笑んだ。
「どうやら奇跡が起きたようですね、」
――シェリフ。
口形だけで名前を呼び、女王陛下は悪戯っぽく笑んだ。