空の誓い、海との約束
 女王陛下との謁見は明日の午後から。その後、晩餐会まで仕度だ何だと暇を潰す。

 晩餐会の後、客間でゆったり談笑しながらライバル達を品定めし、その後舞踏会。ここからが大事です、と指南役は語調を強めた。

『シエル様はまだ十三。万が一女王陛下に選ばれたとしても、成人するまでは婚約止まりで、婚姻出来るのは五年後。それだけでも十分不利なお立場です』

 万が一って事は、僕が選ばれるとは思ってないって事だよね、と言いかけてやめた。面倒くさいから。

『それに、シエル様はお身体の成長も他よりゆっくりでいらっしゃる。子供扱いされぬよう、心して臨まれるように』

 つまり、チビだって言いたいんだよね。遠回しな言い方って、丁寧なようで失礼だ。それに事実子供なんだから、子供扱いされたっていいじゃん。

 で、舞踏会は女王陛下以外にも、各国の上流階級のお嬢さま方と知り合う機会になる。つまり、陛下に選ばれなくても良い縁談が転がっているかもしれない。その辺もぬかりなく探るように、とか何とか。

 あー、面倒くさい。


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