空の誓い、海との約束
「絶対に忘れないわ。約束も、リフの事も、一生」
右手を胸に当てて、繰り返す。
「私エミリア・エルウィシーは、一生、貴方との約束と貴方の事を忘れません。誓います」
たとえそばに居ることは出来なくても、彼の事を忘れない。彼との約束を果たすために、生きていこう。
リフは微笑んでくれた。窓の外、雲に隠れていた月が顔を覗かせた。
「ありがとうございます、姫」
穏やかな声に笑みを返し、私はもう一度彼の肩に頭をもたげた。
もう少しだけ。せめて、離れなくてはならないその日までは彼に甘えていたかった。
翌日、分厚い法律の本と格闘している私の所にダグラスがやってきた。
「姫、お話がございます」
私は忙しく動かしていた手を止めてダグラスを見上げた。
「何かしら」
ダグラスはいつもの重々しい口調で言った。
「姫が戴冠なさるまであと四年となりました。それで、本日より戴冠後に向けての本格的な作法を習得していただきます」
「ついに来たって感じね。分かったわ、努力します」
溜息混じりに私は答えた。そろそろ来ると予測はしていたけれど。
「ではまず初めに」
一呼吸置き、ダグラスは厳しい眼で私を見据えてこう命じた。
「リフに対する接し方を改めていただきます」
右手を胸に当てて、繰り返す。
「私エミリア・エルウィシーは、一生、貴方との約束と貴方の事を忘れません。誓います」
たとえそばに居ることは出来なくても、彼の事を忘れない。彼との約束を果たすために、生きていこう。
リフは微笑んでくれた。窓の外、雲に隠れていた月が顔を覗かせた。
「ありがとうございます、姫」
穏やかな声に笑みを返し、私はもう一度彼の肩に頭をもたげた。
もう少しだけ。せめて、離れなくてはならないその日までは彼に甘えていたかった。
翌日、分厚い法律の本と格闘している私の所にダグラスがやってきた。
「姫、お話がございます」
私は忙しく動かしていた手を止めてダグラスを見上げた。
「何かしら」
ダグラスはいつもの重々しい口調で言った。
「姫が戴冠なさるまであと四年となりました。それで、本日より戴冠後に向けての本格的な作法を習得していただきます」
「ついに来たって感じね。分かったわ、努力します」
溜息混じりに私は答えた。そろそろ来ると予測はしていたけれど。
「ではまず初めに」
一呼吸置き、ダグラスは厳しい眼で私を見据えてこう命じた。
「リフに対する接し方を改めていただきます」