紅 き 瞳
「レイ様レイ様って……、親父がなんだっていうんだよ」
やり方の汚い親父。
俺は、そんな親父が大っ嫌いだ。
そんな親父の事尊敬なんてしているヤツが、いるわけない。
ナオだって……。
ナオは、正義感が強いヤツだから、決して親父を尊敬しているわけではないと思う。
親父にはない心を、ナオはまだ失ってはいないんだ。
「頼む…。リラに会わせてくれ」
俺は、こんな侮辱は初めてだと思いながら、ナオに頭を下げた。
親父に1回だけ下げた頭。
そんな俺をみた親父は鼻で笑ったんだ。
俺は、親父が嫌いだ。
あんなヤツみたいには、死んでもなりたくない。
「ナイト様……」
困ったような声でナオが呟いた。