紅 き 瞳
ことが明白になって来た事がせめてもの救いだった。
だが、その事実は決して軽いものなどではない。
この国でそれほどの死者が出たことを……、人間界にいる奴らは知らないんだ。
そして、それを今夜知ってしまう。
親父は、強制的に護衛隊にいれるだろう。
拒否する奴は……殺されるかもしれない。
そこまでいかなくても、酷い事をされるのは目に見えている。
「はぁ………」
そんなに思い詰めても、現実が変わることはないというのに……。
とにかく今は、ルラの無事を確かめなければ………。
「ナオ………」
「はい、ナイト様」
「急いでリラの元へ」
「かしこまりました」