紅 き 瞳
「ある日いきなり俺たちの前に現れたんだ。悪魔は…俺たちが思っていた以上に手ごわい存在だ」
直がそこまで言うっていう事は、本当に強いものなんだろう。
「犠牲は…どのくらいなんだ」
「護衛隊は、半分程やられてしまった。このまま行くと…全滅してこの国がのっとられてしまう」
衝撃の真実を知った俺は、その場で固まってしまった。
防衛隊には、俺の学生時代の友達なんかも沢山いる。
防衛隊は、決して弱くなんかない。
この国では、防衛隊には必ず入らなければならないという掟がある。
なんだかんだ言って、この国は人間界よりも掟という鎖に縛られた国なんだ。
「家族もいただろうに……」
したくもない仕事に就かされて、そのまま家族を残して死んでいく…。
なんて悲しいことなんだ。
「ようは…俺がこの国を守れって事なんだな?」
「あぁ…多分レイ様はそれが目的で、お前をこの国に連れ戻したんだ」
「そういうことか……」