お向かいさんに恋をして
「よかった、見つかったみたいだね。さっすがさくらちゃん! お手柄~!」

きなこちゃんが大きく拍手して、そのあと頭を撫でて誉めちぎってくれた。

「た、たまたまだよっ!
きなこちゃんったらもうっ」

オーバーリアクションなきなこちゃんに笑ってしまう。気を遣われているような気が、しないでもない。

「ね、さくらちゃん、行ってみよっか。
折角見つけたんだし、どんな人か会ってみようよ」

「え……」

きなこちゃんの人懐っこさと、好奇心の強さが発動されてしまった。

人見知り、とまではいかないけど、初対面の人に会うのって、そんなに得意な方じゃない。

最近はたまたま周囲の初対面の人が、人懐っこくて優しい人ばっかりだからどうにかなってはいたけど……。
< 166 / 226 >

この作品をシェア

pagetop