お向かいさんに恋をして
「あの、きなこちゃ……」

私の返事を待たずに歩きだしたきなこちゃんに、仕方なく着いて行く。

安達君と探されさんは、道の隅に寄って言い合っていた。

「日野さん、勝手にいなくなるなよなっ! 探したんだぞっ」

「拓大君こそ、タピオカドリンクの列に並ぶとか女子かっ!

しかもむさい男二人でっ!
前の女子も後ろの女子もクスクス笑ってたんだぞっ!」

「俺は日野さんが逃げたあと、一人だったんだぞ? もっと笑われたわっ!」

「並ぶなってのっ!」

タピオカドリンクの行列話しでぶつかり合う二人に、きなこちゃんは大爆笑だ。

「きなこちゃん、そんなに笑ったら失礼だよ?」

「だ、だって……!
あはははっ!」
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