お向かいさんに恋をして
早速挨拶に行こう。

あ、でも……。

夜の突然の訪問って失礼?
ほかの人の挨拶は済ませたし、出来れば今日でまとめて済ませちゃいたいんだけど……。

お向かいさん帰ってきてすぐだし、迷惑じゃないよね?

えい、行っちゃえ!

ドキドキしながらお向かいさん宅のチャイムを押すと、すぐにドアが開いた。

「夜分遅くに失礼します。
私、向かいに越してきた……!」

お辞儀をして顔を上げたところで、私は絶句した。

そこには綺麗なお兄さんが、スーツ姿で立っていた。

背が高くって、脚が長くって。
顔立ちも綺麗に整っていて、

なんて素敵なんだろう、こんな人って本当にいるんだ……!

「あの……?
どういったご用件でしょうか?」

綺麗なお兄さんは困ったように、ぼんやりしている私に話しかけてきた。

「あっ……! ごめんなさい!
私、向かいに越してきた波江です!
ご挨拶に伺いました!」
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