運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~


【陸】


―――ガチャ。

瑠佳と手を繋いでないほうの手で、ウチのドアを開けると母さんが玄関に駆け寄って来た。

「いらっしゃい。初めまして、陸の母――空です」

「いつも息子さんから話は伺ってます。幸野瑠佳です」

「瑠佳、お前…硬過ぎ。ブッ、ククク…」

あまりにも、緊張し過ぎている瑠佳の様子に笑いを堪(こら)え切れない。

―――ドン。

と、瑠佳は肘で俺の脇腹に軽く一発入れた。

「痛っ!」

「あら、痛かった?」

「当たり前だろ!」

「フフフ、2人共。仲が良いわね♪…さぁ、上がって」

「はい」

母さんは俺たち見て、ニコニコ笑っていた。

「もう少ししたら、淳が佳宏連れて帰って来ると思うから。それまで…私が知る瑠美と幸野准一の話を聞いてほしいの」

「はい、今日はそのつもりで来たんですから…」

「そうね…」

そう言うと俺たちはソファーに座り、母さんは静かに話し始めた。

瑠佳は瑠美さんになにがあったかを知ると、体を震わせた。

「そんな…そんな…!」

「瑠佳ちゃん?」

「…私、私は!”あの男”と同じようなことを…」

「違う!!瑠佳と”あの男は”…絶対に違うから!」

そう言いながら、俺は強く優しく瑠佳を抱き締める。

「陸…」

「どういう事なの?陸」

「それは…」

「私も元カレ…枢に『媚薬』を飲ませた事があるんです」

それがら、瑠佳は母さんに俺と付き合うまでの自分自身がやってきた事をすべて話した。

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