運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~


「…そこはキスしなきゃ。瑠佳姉、陸」

そう言って、悠が教室に入った。

「悠、来てくれたんだ!」

樹里は嬉しそうに抱き着いて悠と軽くキスした。

「樹里、優姫。卒業おめでとう」

「ありがとう、悠」

私は微笑んだ。

「あれ、兄貴は?」

「そこのみんなと一緒にいるけど、もう知らない!」

「ハハハァ、兄貴。早くそこから抜け出せないと可愛い”奥さん”が怒ってるぞ~」

「…うるせぇよ。悠」

そう言いながら、みんなの間を掻(か)き分けて私のほうへ近づいて来る。

「卒業おめでとう。優姫」

名前を呼ばれたかと思うと、そのまま抱き寄せられてキスをされた。

「んんっ…―――」

…みんなが見てる!

「「「えええっ~~~!!!」」」

その瞬間、再びなにも事情を知らないクラスのみんなの声が響き渡った。

「…ったく、兄貴は…」

「もう、相変わらず『ラブラブ夫婦』だね~♪」

「俺たちもキスしたほうが良かったか?瑠佳」

「し、知らない!」

そんな事を言いながら、4人は私たちを見る。

「枢の…バカ!」

「愛してる、優姫」

真っ赤な顔になっている私の耳元で、枢は変わる事もない『愛』を囁いた。


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